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アステロイドリング

真田が開発した。冥王星基地での戦いの後、小惑星帯(現在の天文学でいうところのエッジワース・カイパーベルト)に逃げ込んだヤマトは、追って来るシュルツ率いる艦隊から逃れ、反射衛星砲で傷ついた艦の修理時間をかせぐために、無数に存在する数メートルから数十メートルクラスの岩石に重力制御装置を作用させてヤマト艦体に貼り付け、艦を完全に覆った。全体は巨大な岩石(アステロイドシップ)のように見え、敵のレーダーから逃れることが出来る。更に、岩石を艦に貼り付けずに、艦の前後方向を回転軸とする円運動(アステロイドリング)をさせると、敵艦の攻撃に対する防御としての役割を果たす。アステロイドリングの回転位置や角度はヤマトを軸に移動出来るので、接近した敵艦にリングをぶつけて撹乱したり破壊したりも可能。
TV放送でのタイトルは「回転防禦!!アステロイドベルト!!」となっていたが、アステロイドベルトは火星と木星との間の小惑星帯の名称なので、正確には「回転防禦!!エッジワース・カイパーベルト!!」とすべき。
映画「ヤマトよ永遠に」では、暗黒星団帝国が血眼になってヤマトを探していた。真田との連絡がとれて高速連絡艇で地球から火星の先にある小惑星イカロスに到着した古代たちに、真田がイカロス内部に隠していたヤマトを見せた。イカロスから発進するとき、イカロスの岩盤が崩壊して中からヤマトが現れたが、発進したヤマトの後方で、イカロスの残骸である岩石群がリングを描いて回転していたことから、真田はこの技術でヤマトを隠していたと考えられる。
余談であるが、火星と木星との間にある小惑星帯(アステロイドベルト)で見つかったセレス(ケレスともよむ)を惑星と定義するかどうかが2006年8月の国際天文学連合(IAU)総会で討議され、セレスだけでなく冥王星・カロン・2003UB313(同年9月にエリスと命名)も惑星ではないと決定された。これにより太陽系最外周の惑星は第8番惑星の海王星になり、冥王星・カロン・エリスはエッジワース・カイパーベルト天体に含まれてしまった。よって、海王星の外側にあるエッジワース・カイパーベルトには惑星はなく、ヤマト作品中によく登場する太陽系第11番惑星は(勿論第10番惑星も)、このままでは存在しないことになる。--シルクロード

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